航海灯の自作と艤装 カートップボートで夜間航行を取得する

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カートップボートに航海灯を艤装して、夜間航行の登録に行ってきました。

この記事では、航海灯(舷灯と白灯)とスイッチボックスの取り付け方、JCIでの夜間航行の取得の検査について紹介します。

朝まずめや夕まずめを本気で狙うなら、日の出前の暗い時間帯に出船する必要があるので、今回は自作で取り付けてみました。

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夜間航行について

まずは夜間航行についてですが、2馬力以下とそれ以上のボートでは法律的に色々違ってくるので、今回は2馬力以上の検査が必要なボートについての説明です。

カートップボートやゴムボートでは、基本的に購入時には日没後の夜間航行は禁止されています。検査証に夜間は航行出来ない旨の但し書きがされています。

日没後に航行するためには法定備品として、航海灯(船灯)とレーダーリフレクターを装備した上で、改めてJCIで「夜間航行禁止の解除」の検査を受けます。

航海灯(船灯)

日没後に航行するためには法定備品として、航海灯(船灯)とレーダーリフレクターを装備する必要があります。

まず航海灯ですが、速度7ノット以下のボートでは白色全周灯1個でOKですが、ほとんどのボートはそれ以上出ると思います。

その場合必要なのは、全長12m以内のボートでは白色全周灯1個に、舷灯1セット又は両色灯1個が必要です。

舷灯1セット(2個)にするか、両色灯1個にするかはどちらでもいいのですが、僕は見た目と設置場所の問題から今回は舷灯を取り付けました。小さなボートでは安価なので両色灯を使っている人が多いようです。

また取り付ける場所も決まっていて、全周灯の高さは、両色灯、舷灯から垂直に1m以上の高さに取り付ける必要があります。前後左右方向については、左右対象となるようボートの中心線上が基本のようですが、小さなボートでは左右にズレても大丈夫です。

航行時には舷灯(両色灯)と全周灯を点灯させ、停泊時には全周灯のみ点灯となるので、配線、スイッチはそれぞれ別々に点灯できるように独立させておく必要があります。

レーダーリフレクター

次にレーダーリフレクターですが、これについてはボートの進水時期や用途で内容が異なります。

平成22年10月以降のボートなら、新基準のレーダーリフレクターが必要になります。

下の記事に詳しく書いているので確認してみてください。

小型船舶のレーダーリフレクターの種類と比較 新基準と旧基準、2馬力ミニボートは?
小型船舶用のレーダー反射器(リフレクター)について詳しく紹介します。 リフレクターの仕組み、種類(新基準、旧基準)についてや、...

以上の2点、航海灯とレーダーリフレクターが夜間航行に必要な装備です。もちろん、どちらもお高い検定品が必要です。

航海灯の艤装

ここからがメインコンテンツとなる、実際の艤装です。このボートの一番手のかかった艤装となりました。

全周灯を取り付けるためには、舷灯より1m以上高さが必要なので、何かで高さを稼がなくてはいけません。

今回は、イケスの側面にアルミパイプを取り付け、魚探台を作り、その上に全周灯を取り付けました。

使ったパイプは「スペーシアパイプ」と言う、イレクターと同じような組み立てパイプです。スペーシアではアルミパイプもラインナップされているので、ボートの艤装には最適です。

ボート艤装や水廻りにはイレクターではなく「スペーシア」がおすすめ
イレクター類似品のスペーシアは屋外の錆びやすい環境、水廻りや、ボートの艤装に最適でした。

プラスチックジョイントとアルミパイプは接着剤が使えないため、組み立てはブラインドリベットを1パーツに4~8本使いました。

取付部分のイケスはペラペラのFRPで強度がないので、コンパネにFRPを張り付けた補強板を自作して、イケス内側に入れています。パイプの取付はUボルトを使い、補強板と一緒にボルトで止めました。

各部の詳細は下の様になっています。

全周灯、デッキライト

全周灯(白灯)は、スペーシアパイプのプラジョイントに丁度いい物があったので、パイプ内への配線用の貫通穴を開けて取り付けました。ネジ穴の位置までピッタリです。

下の黒いライトはデッキライトで、船内を照らします。取付はプラジョイントを使ってパイプを横に張り出し、ステンレスのホースバンドを使って固定しています。配線も同様にパイプ内を通しています。

配線をパイプに通すときは、ゴムのグロメットを使うと断線防止や、簡易的な防水が出来ます。

デッキライト自体は下の物を使いました。

LED18Wの広角タイプです。安いです。

表記では18Wとなっていますが、実際には幾らか少ないようです。

小さなボートで使うには、明る過ぎる気もします。

ライトスイッチ、魚探

航海灯とデッキライト用のスイッチは、魚探の横に防水タイプの物を自作して取り付けました。

スイッチは下の物をアマゾンで購入。

防水タイプで、ブレーカーも内蔵しています。アマゾンはやはり安いです。

スイッチボックスはホームセンターで購入した、屋外用の配線を分岐させるボックスを使いました。

このスイッチボックス内で全ての配線をまとめて接続しているので、増えた電装品も1つのワニ口クリップだけでバッテリーに接続できます。

スイッチボックスへの配線導入部分も、パイプと同じようにゴムのグロメットを使っています。

舷灯

舷灯は、カートップ時に邪魔になる事はないので、バウデッキに直接取り付けました。

舷灯を取り付けた所は水平ではないので、75径の塩ビパイプのキャップを使って、嵩上げしてから取り付けています。

上の画像の様にジグソーで穴を開けてキャップを水平に埋め込み、裏からこれでもか!と言うほどのコーキング盛って固定しています。

配線は、バウデッキ下から、バウの物入れ、センターのキール上を通り、イケス下のトンネルを通って、スイッチボックスに繋がっています。

配線をバウの物入れ(浮力室を改造)の中を通す時には、防水タイプのケーブルグランドを使いました。

カートップ時の折りたたみ

艤装しすぎてかなり重くなっていますが、一応カートップボートなので、全周灯のマストと魚探台一式は折りたためる構造としました。

イケスの上を支点にして、前方に倒せます。

取り外し式と悩んだのですが、配線の数も結構あり、出船の毎にいちいち繋ぐのも面倒です。折りたたみ式なら、起こせば直ぐに準備完了。カートップは重いですが。

簡単に折りたためるように、固定方法は一番下の所と、後述の補強バーにピンを差し込んで固定しています。

ピンは自作で、M8ボルトのネジ山の切っている部分を切り飛ばして作りました。無くさないようにステンワイヤーで船体と繋げています。

補強バー

高さの割に、固定部分が20cm程度しかないので、補強バーを付けています。

後席の側面と、魚探右側を繋げています。

上の画像で言うと、奥の方にズラすと補強バーを外すことが出来ます。

運転席に座ると右側に圧迫感を感じますが、普段はイケス右側にはクーラーボックスを載せているので、僕の使い方では邪魔にはなりません。逆に航行中の持つところが増えました。

肝心の強度は、キャスティングの時にもたれ掛かってもビクともしないくらいです。

ちなみに補強バーなしだと、航行の衝撃だけで壊れそうなくらいペナペナになります。

以上が航海灯の艤装です。

続いてレーダーリフレクターですが、これについては固定方法の規定はなく、僕は使用時のみ紐でポールに縛り付ける様にしました。

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夜間航行の許可検査

全ての艤装を終えたら、現状で禁止されている夜間航行の禁止を解除してもらうためにJCIに持ち込み検査を受けます。

夜間航行の検査のみを受ける場合は、その他の法定備品は不要で、臨時検査費用として9,250円が必要です。

検査内容は、検査員の目視で舷灯や両色灯の向き、全周灯の高さは1m以上あるかの確認と、別々に点灯できるかの確認だけです。

車の車検のように機械で光軸検査等はなく、多少ずれていても問題なさそうな感じでした。

登録長3mまでのボートでは値段もあまり変わらないため、次の検査まで後2年も残っていますが、繰り上げて定期検査を受けてきました。費用は11,600円です。

定期検査と同時であれば、夜間航行の解除に手数料はかかりません。

差額は2,350円なので、JCIに行く手間も考えると次回が定期検査の方は受けてしまう方がおすすめです。

まとめ

夜釣りをしない場合でも、釣り人にとってのゴールデンタイム、朝マズメと夕マズメを100%堪能するためには、夜間航行が必要です。

たまに日の出前に無灯火で出ていくゴムボート等を見かけることがありますが、空が明るくなっていても日の出の時刻までは航海灯が必要なので、注意して下さい。

今回の艤装では、魚探台なども合わせて作ったため、全部で6万円程掛かってしまいました。

やはりボートはいちいちお金がかかります。特にレーダーリフレクターと航海灯がぼったくり価格でした。

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