ゴムボートやカートップボート等の釣りの後のボートの洗浄、皆さん苦労されているかと思います。
なるべくなら、車に積み込む前に洗っておきたいのですが、水道が自由に使える場所はなかなかありません。
真水を絞ったタオルで拭いたり、アウトドア用のシャワーで洗い流したり、バスポンプを改造したりと、僕も色々と試行錯誤してきましたがどれも手間と時間がかかります。
出来ることなら、高圧洗浄機で一気に洗ってやりたい所ですが、水道と電源のない場所ではそれも不可能です。
今回紹介するリョービの「ポータブルウォッシャー PLW-150」は、水がない場所でも快適にボート洗うことが出来る、簡易高圧洗浄機です。
水圧で砂を洗い流せる「高圧洗浄機」
まず、このポータブルウォッシャーの一番の特徴が、高圧洗浄機と言う事です。
アウトドア用のシャワーやバスポンプでは、水をかけることは出来ますが、汚れを吹き飛ばすまでの威力は当然ありません。
この製品は0.6MPa(水道の約2倍)の圧力があるんですが、至近距離で手のひらに当てると、少しだけチクチクする程度の圧力で、皮膚の薄いところに当てると少し痛いです。
体感的にも確実に水道の散水ノズル以上の圧力はあるので、ボートに付いた砂程度の汚れなら、擦らずに洗い流す事ができます。
ノズルの先端を回転させることにより、直射から広角まで無段階に調整することも出来ます。
ただ、家庭用の高圧洗浄機ほどの威力はないので、カピカピに乾燥したオキアミや、魚の血などのこびり着いた汚れに対しては、一発で落とすことは難しいですが、水を掛けてふやけさせれば、十分キレイになります。
イメージ的には、水道以上、高圧洗浄機以下の“中圧洗浄機”くらいの感じなので、ゴムボートの接着剤が剥がれる心配はありません。
タンク一体で、水を入れたまま運べる
もう一つの特徴が、洗浄機の本体部分とタンクが一体型となっていて、水を入れたままで持ち運ぶことが出来ます。
他の製品では、密閉できないバケツがくっついた物もありますが、結局水は自宅から持って行く場合が多いと思うので、溢れないタンク一体型の「ポータブルウォッシャー」はおすすめです。
タンクの容量は15Lで、効率よく洗っていけば、ボート本体+α程度の洗浄が出来てますが、僕はエンジンや釣具も含め、現地で全て洗ってから積み込むので、18Lのポリタンクを追加で持っていきます。口径が大きいので、水の継ぎ足しもしやすいです。
高圧ですが、使用水量はかなり少ないので、15L+18Lの水で全てキレイに洗うことが出来ます。
電源は車のDC12Vが使える
このポータブルウォッシャーは、DC12Vの電源で動くようになっています。
購入時には車のシガーライターソケットが付いていましたが、僕は車の電源ではなく魚探や電動リールで使っているバッテリーを使いたかったので、ソケットの部分を切り落としワニ口クリップに付け替えました。
付属品で、100Vコンセントからシガーライターソケットに変換するアダプターも付いているので、家のコンセントに繋いで使う事もできます。
ホースは本体に巻き付けて収納
片付け方もよく考えられていて、6Mのホースの長さがあるのですが、本体に巻き付けて収納することが出来るようになっています。
ノズルや電源コードなどの付属品も、巻き付ける所の内側にポケットが有り、そこに収納出来ます。
海水浴ではシャワーヘッドが便利
ボート釣り以外にも、アウトドア全般にもおすすめです。
特に海水浴場では、渋滞してるシャワー室を横目に、車の横でシャワーを浴びることが出来ます。実際やってみると、周りからは羨望の眼差しを受けますよ。
そして、その時のためのシャワーヘッドも付属しているので、高圧の水流で痛い思いをせずにシャワーが浴びれます。
ポータブルウォッシャー使用上の注意
そんな感じで、ボート釣りの洗浄はもちろん、アウトドアでも大活躍しているポータブルウォッシャーですが、3年程使ってみて気をつけないといけない所をいくつか見つけたので、報告しておきます。
使用後はホースを外す
本体とホースとの接続には、水道で使うワンタッチコネクターの小さい物が使われているのですが、使用後、特に運搬時には必ず外すようにしてください。
接続したままでもホースを巻き付けて収納することは出来ますが、ホースに力が加わると本体から飛び出ているコネクターが折れてしまいます。
実際僕も折れてしまって、分解修理した時に確認しましたが、このコネクターの肉厚はかなり薄いです。
付属のホースはどんどん固くなる
本体を買うともちろんホースも付属していますが、このホース、寒い時期はかなりカチカチになります。1年目の冬はそこまでだったのですが、2年目3年目になるにつれ徐々に硬化していきました。
なので、ホースは市販の柔らかい素材のものに取り替えて使っています。付属の物は真っ黒のホースでしたが、青いメッシュの入ったものに交換しています。
一応高圧洗浄機なので、取り替える場合は0.6MPa以上の圧力に耐えられるホースを選んでください。ホースにより内径と外形が異なるため、コネクター部分を持ってホームセンターに物色しに行くといいと思います。
運搬時、蓋の穴にはテープを貼る
蓋中央に開いてる穴から、運搬時に水が少しこぼれる事があります。
微々たる量ですが、車の中を濡らしたくないときは、テープで塞ぐといいかもしれません。空気抜き用の穴なので、使用時にはテープは取ってください。
使用時に、ホース付け根から少し漏れる
電源を入れて使っている時は、本体とホースのコネクター部分から少しだけ水が漏れてきます。
購入当初は漏れていなかった気がするのですが、現在では、5秒に1滴くらいで漏れているので、車に載せたままではなく、地面に降ろしてから使ったほうがいいと思います。
おそらくコネクター部分のOリングを変えれば治ると思います。そして、取り替え用のOリングも付属していますが、僕は水漏れとかどうでもいいので変えていません。
ポータブルウォッシャー「PLW-150」まとめ
ボートの洗浄におすすめのRYOBIポータブルウォッシャー「PLW-150」を紹介しました。
水圧が高いので擦らずとも砂や汚れが洗い流せて、これを購入してからはとてもキレイに洗うことが出来るようになりました。
正直、値段は結構高いと思いますが、釣りだけでなく海水浴、キャンプなどのアウトドアや、ベランダの掃除、車やバイクの洗車等にも使える万能なアイテムなので、値段以上の価値はあると思います。
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