ゴムボート等のミニボート釣りの時に、持って行くと役立つ小物を紹介します。
ボート釣りで持っていくものと言えば、ボート船体やエンジン、魚探などの艤装品、釣り具一式は必ず持って行きますよね。
今回紹介するのは、そういうメインの道具ではなく、いわゆる“脇役″の役立つアイテムについて、準備片付け、実釣とそれぞれのシーンごとに紹介します。
無いと困る必需品から、意外な便利グッズまで、ボート釣りされる方は必見です!
ボートの準備、片付けで便利な物
釣り場についてまずする事と言えば、ボートの準備です。
ボートの組み立てや分解、運搬、釣行後の水洗いがメインなので、それに使える便利グッズをまとめてみました。
準備と片付けに使う便利グッズは、内容がかなり重複しているため、まとめて書いています。
【1】ヘッドライト
釣りにおいてのゴールデンタイム、朝マズメを狙うとなると、夜明け前の暗い時間帯に準備する事になります。
ボートの出船場所は、外灯が無いところが大半だと思うので、ライトは必ず持っていきましょう。
頭に付けるヘッドライトや、襟にクリップで取り付けれるタイプで、両手がフリーになる物がおすすめです。
【2】虫よけ
ボートを出す場所は、比較的自然な環境の場所が多いと思います。
と言う事は海があり、山があり、蚊がいますね。あと、ブヨと言う蚊よりも痒い厄介な虫もいます。
僕は良く虫よけを持っていくのを忘れるので何度も刺されていますが、山が近くにある所では必ず持っていきましょう。
ちなみに、ボートに乗ってある程度岸から離れると、蚊は全くいなくなります。
【3】ドーリー、台車
車から水際まで、ボートを運ぶための台車がドーリーです。
ボートのトランサムに、跳ね上げれるタイヤを取り付けるのが一般的です。
船外機を運ぶための物もあります。
短距離なら手で持ってもいいですが、荷物満載のボートを砂浜やスロープから海に出す時、引き上げる時にはかなり楽になるので、できれば取り付けておいた方が良いと思います。
単独釣行の場合は必需品になります。
高いので自作している人もいますが、ジョイクラフトのドーリーは使い勝手最強です。僕はFRPボートに取り付けて使っています。
【4】ウェーダー
ドーリーを付けたボートを砂浜やスロープから出す場合、最低でも膝上までは水に浸かるくらい押して行かないと、船が浮かびません。
夏場は短パンを捲っても良いですが、寒い時期にやると地獄です。
長靴では長さが足りなので、こういう時は長靴とズボンが一体になったウェーダーを使います。
おすすめのタイプは、ラジアルソール(フェルトではない普通の靴底)のヒップウェーダーです。
腰まであるタイプに比べて、放尿しやすいですよ。
【5】バケツ
ボート洗うための水を汲んだり、小物を洗ったり、ゴミ箱代わりにしたりと、バケツはとにかくよく使います。
引き上げる時に砂まみれになったボートも、海水を掛けて流しておけば、真水の節約にもなります。
必ず持っていきましょう。
【6】ポータブル洗浄機
使い終わったボートや道具の真水での洗浄に、12V電源で使える高圧洗浄機がおすすめです。
同様の製品はいくつかありますが、リョービの「ポータブルウォッシャー」は15Lタンク一体型で、水を入れて持っていけます。
ただ15Lでは船体を洗うのが精一杯で、道具や小物も洗浄するために、別で18Lのポリタンクも持っていきます。
【7】マイクロファイバータオル
ボートを洗う時のスポンジ代わりに使ったり、洗い終わった道具の拭き取りに、マイクロファイバータオルがおすすめです。吸水力が凄いので、海水を洗い残していても綺麗に拭き取れます。
釣りで使うタオルはなかなか匂いが取れないので、ありのままの香りで釣り専用品にしてしまうのがおすすめです。
釣りの最中に便利な物
ここからはボートを浮かべて、実際に釣りをしている時に使う便利グッズの紹介です。
【1】バケツ、バッカン
ボートの洗浄にも大活躍のバケツですが、本領を発揮するのは釣りの最中です。
具体的には、釣った魚を一時的に入れたり、締めた魚の血抜き、海水を入れてコマセの解凍、船内に溜まった水の汲み出し、シーアンカーの代わりなど、その用途は上げればキリがありません。
さらに、緊急時には簡易トイレになります。もちろん大きい方でも大丈夫。
間違えなく、最も使用頻度の高い便利グッズだと思います。
バケツか、バッカンかは好みで選んでください。
【2】タオル
波を被った時に体をふいたり、トングでは対応できない青物などを掴むときにタオルがあると便利です。
そのため体拭き用のキレイなタオルと、魚を掴むための“臭いタオル”の2枚持っていきましょう。
臭いタオルは、上で紹介したボート洗うときに使うマイクロファイバーのタオルと兼用しています。
【3】防水バッグ
車のキーや財布、お弁当等の濡らしたくない物の保管に使います。
また昼夜の温度変化の激しい春や秋には、朝方来ていた防寒着を脱ぎたくなる事がありますが、こう言った嵩張る物の保管には防水バッグがあると便利です。
特に、ストリームトレイルの防水トートバッグはとても使いやすかったです。
【4】タモ
ボート釣り限定と言う事ではなく、ほぼすべての釣りに必要なタモです。
小物狙いであっても、念のため毎回持っていくようにしましょう。
ミニボートでは、柄の長さは必要ありません。船内が狭く取り回しにくいので、短めで、フックが絡みにくいラバーネットの物がおすすめです。
【5】ストリンガー
クーラーボックスに入りきらない大物が釣れた時に、とりあえず生かしておくためにストリンガーを使います。
無くても何とかなりますが、嵩張らないので淡い期待を込めて持っておきたいアイテムです。
ちなみに僕は、5年間で1度だけ使う場面がありました。
【6】雨具
僕は、基本的には晴れの日にしか釣りに行きませんが、海の天気はすぐ変わります。予想外の夕立に何度も会いました。
ウインドブレーカーとしてメーカー品のレインスーツを着ていくのが良いですが、暑い時期は使い捨てのレインコートでもいいので、1つ道具箱に入れておきましょう。
【7】ナイフ
釣った魚を締めたり、根掛かったアンカーロープを切ったりと、ボート釣りにナイフは必需品です。
魚の骨は結構硬いので、刃厚のあるしっかりした物を選びましょう。
G.SAKAIの「サビナイフ」は切れ味もよく、ノーメンテで3年使っていますが、全く錆びないので海で使うにはおすすめのナイフです。
折りたたみ式が良ければ、同じ鋼材を使った「スパイダルコ」もおすすめです。
【8】プライヤー
飲み込まれたフックを外したり、ジギング等で使うスプリットリングを開けたりと、プライヤーはボートに限らず釣りの必需品です。
僕は、船外機の修理を海上でした事があるのですが、その時にもプライヤーが役に立ちました。
【9】魚つかみ、トング
根魚などのゴツゴツした魚やベラなどヌルヌルした魚、意外と子アジも素手で掴むとトゲが刺さります。
小さな魚はタオルで掴むよりトングを使ったほうが、断然手返しが早いです。
コマセをカゴに詰めるのにも使えます。
大きめでしっかりした物が使いやすいので、僕的には第一精工の「ワニグリップ」がおすすめです。
【10】偏光サングラス
ボート釣りでは、基本的に影がないので、夏でなくても晴れていれば目が疲れます。
海からの照り返しもあるので、一日中眉間にシワを寄せた状態が続きますが、これはかなり辛いです。カッコつけるためではなく、本来の使用目的のため、サングラスは持って行きましょう。
偏光サングラスは、海面で反射したキラキラした光がかなり抑えられるのでおすすめです。
【11】ライフジャケット
ライフジャケットは便利グッズと言うよりも、自分の安全の為に必ず装着しましょう。
2馬力ボートでは法的な義務こそありませんが、2018年より全ての小型船舶に着用が義務化されたため、それだけ生存率に違いが出て来ると言うことです。
ボートで使うには、膨張式の物が動きやすく、ゴワゴワしなくていいと思います。
【12】ビニール袋
市販仕掛けなどの釣具のパッケージ、弁当の容器、餌の袋など、長時間ボートの上で釣りをしていると必ずゴミが出ます。ごみ処理用のビニール袋を持っていきましょう。
また、飲み物と魚のクーラボックスを兼用している人は、飲み物をビニール袋に入れて守らないと、飲み口が激臭なので必ず必要だと思います。
行きのコンビニでもらった袋を何枚かボートに積んでおきましょう。
【13】座布団
ミニボートの上は不安定なので、基本は座って釣りをすることになると思います。
長時間座り続けているとお尻が痛くなるので、椅子を取り付けていないボートでは座布団は必須です。
クーラーボックスの上に敷く防水タイプの座布団もいいですが、僕は浴槽内の床に敷くバスマットを、ボートの座面の大きさに切って固定しています。
安いし、軽いし、忘れないのでおすすめです。
【14】水筒
寒い冬場のボート釣りでの一息に、水筒に温かいコーヒーを持っていくのがおすすめです。
行きのコンビニで熱湯を入れていけば、カップラーメンも作ることができます。
サーモスから販売されている登山用に人気の水筒、“山専用ボトル”こと FFX-500は、保温力がとても優れているので、実際にボートの上でもカップラーメンを美味しく作ることが出来ました。
ボート釣りの便利グッズまとめ
長々と個人的に便利だと思う、“脇役アイテム”について紹介してみました。
狙う魚や釣り方が異なれば、必要な道具が違うのと同じように、ミニボート釣りと言っても人それぞれ独自のスタイルがあり、持って行く物も違います。
ただ、ミニボートと言う限られたスペースでの釣りなので、なるべく荷物を減らして、兼用できる物は兼用する。と言う事は共通だと思います。
出発前に必要なもの、不要なものを厳選してから持っていくのがいいと思います。
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