ガーミン魚探 GT51振動子のスルーハル取付

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ボート

先日米アマゾンで購入した魚探、ガーミンエコマッププラス94svに使う、GT51-TM振動子をカートップボート(ホープのドルフィン110S2)に取り付けました。

振動子は船底に穴を開けてのスルーハル取付としました。

最も重要な振動子の取付なんですが、とにかくサイズがデカいんです。

長さが約23cm、幅約6cm、厚み3cmあります。

通常なら同梱の取付金具を使ってトランサムに取り付けるのが一般的だと思うのですが、ゴムボートやカートップボートなどのミニボートでは、トランサムと船外機の距離が近く、横方向に超音波が飛ぶサイド―ビューでは船外機が影になり映りが悪くなりそうです。

なので、今回は、振動子に7個所開いているネジ穴を使い、船底に直接取り付ける事にしました。

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振動子の取り付け位置

GT51取付位置

今回取り付ける位置は上の写真のようにセンターキール上です。写真左奥が船尾、右手前が船首。

センターキール上に3センチもの厚みの物を取り付けると船外機のキャビテーションが心配ですが、左右にずらすとイケススカッパーでの泡噛みや、サイドビューの横方向の超音波の都合でセンターキールより突出させる必要があり、かなり厚みが増してしまい水の抵抗や強度的に不利と思ったので、仕方なくこの位置です。

もっと船首寄りに取り付けると、船外機から遠ざかりキャビテーションは起こりにくくなりそうですが、イケスより前の位置では前の魚探で取り付けていたのですがバウが上がると浮いてしまうようで、滑走中にほとんど映りませんでした。

振動子スタビライザーの作成

このままの状態で取り付けると、振動子がえぐった海水によって、船外機がキャビテーションを起こしてしまう可能性が高いので、振動子後方の水流がスムーズに船底まで流れるような振動子スタビライザーを作成します。

振動子を仮固定

まずは、振動子を養生テープとクサビを使って角度を決め仮止めします。この後パテを使って部品を作っていくので、船底にくっつかないように養生テープを張っておきます。

マジックで書いた線が、作る部品の形状になる予定です。長さは約20cmくらいとしました。

ポリパテを盛り付け

先ほどのマジックの線を目安にしながら、ポリエステル樹脂にタルクを混ぜたパテを使って、大体の形に盛り付けます。かなり雑な盛り付けになってしまいましたが、この段階では下地っぽい形状になっていれば大丈夫です。

カッターナイフで成形

半乾きのやわらかい間に、カッターナイフで余計な部分を削り落とします。

途中の写真を撮り忘れたのですが、パテの完成写真です。

ここまでに行った事は、サンダーやサンドペーパーを使いさらに仕上げた後、気泡穴や凹んでいる部分にもう一度パテを盛って、サンドペーパーに当木をして滑らかな形状になるよう研ぎ出しました。

ラッカーで塗装

納得いくまで形状を整えた後は、ラッカースプレーで白色に塗装して完成です。

この部品は、振動子を取り付けた後で接着します。

振動子取付部の補強

船底のセンターキールの真下と言う、漂流物がHITする可能性が高い部分に取り付けるので、取付部分のFRPはしっかりと補強しておきます。

振動子取付部分 船内側

場所的には、イケスと後席の間になります。穴が開いているのが、振動子のコードを通すための穴です。この取り付け部分にFRPを貼り付け補強していきます。

パテを盛り付け

補強予定の範囲をサンドペーパーで擦って足付け、脱脂後、キールの内角の部分にパテを盛り平らに仕上げます。振動子に付いているネジ穴を使ってボルトナットで止めるので、ボルトで止める部分の幅を真っすぐにしておきます。

FRPの積層については、下の記事に詳しく書いています。

パテの上から3枚のガラスマットを貼り付けました。

少しずつガラスマットを大きくしていくと、段差があまりできなくて済みます。

積層後、養生テープを張った木片で押さえつけて、なるべく平らになるようにして、このまま硬化させます。

最後に、ポリエステル樹脂に色粉を混ぜたトップコートもどきを塗って仕上げます。画像は取り忘れました。

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振動子の取付

GT51にボルトを取り付け

振動子の取付は、画像の様に7個所あるネジ穴にM4の寸切りボルトを取り付け、船内側でナットで固定します。

コードの穴と、7か所のボルト位置をキッチリと合わさないと入らないので、なかなかシビアな作業です。

船底に対する角度を見ながら振動子をボルトナットで固定後、船底との隙間にシリコンのコーキングを充填していきます。

振動子と船底にマスキングテープを貼り付け養生します。

真ん中の振動子のコードが出ている所などは、この状態ではコーキングがいきわたりにくいので、振動子の取付前に予め塗っておきました。

乾かないうちにヘラを使いキレイにならします。

振動子スタビライザーの取付

振動子スタビライザーの取付

最後に、キャビテーション対策として振動子後方の水流がうまく流れるように、作成しておいた振動子スタビライザーを取り付けます。

スタビライザーはボルトなどは使わずにコーキングでの接着貼り付けで取り付けました。

振動子同様に、マスキングテープで養生した後、隙間をコーキングで埋めて完成です。

GT51振動子取付のまとめ

ガーミンのGT51振動子は、サイズも大きくサイドビューの機能が付いている関係で、普通の物より取付場所をよく考えなくてはいけません。

特にミニボートの場合、普通にトランサムに取り付ける事も難しいので取付場所にかなり悩みました。

走行時の映り、船外機のキャビテーションについては、次回釣行時に確認して追記します。

その後走行してきたので更新します。やはり船底の一番下の部分に取り付けたので、全開で滑走しても泡ガミは全く起こらず、非常にクリアに映っています。

水の抵抗についても僕の環境では速度が落ちる事もなく、船外機のキャビテーションも発生していません。スタビライザーが上手く働いてくれているようです。

サイドビューについても、当たり前ですが障害物がないので良好に映っています。

コメント

  1. りゅー より:

    私のボートのセンターキールは飛び出てるタイプなので、アメリカからスルーハル台座付のGT51M-THを購入しましたが・・・

    組み合わせると、ただでさえデカイ振動子が底から飛び出て富士山みたい(笑)

    振動子だけ付けるとキールにサイドビューが被りそうだし、おとなしく富士山を付けるか、最後尾のキールを切り落として埋め込んでしまうか悩ましい・・・工程的に凄く参考になりました。