セレナ C27型現行車にサイバーナビ8インチのカーナビの取り付け方について書いています。
メーカーOPナビ取付パッケージの純正地デジアンテナやGPSアンテナ、ハンドルスイッチについても記載していますので、サイバーナビ以外のナビでも参考になるかと思います。
今回取り付けるもの
カーナビ本体
ナビ本体はパイオニアのサイバーナビ8インチモデルです。
今回のモデルから外観や中身が一新したそうです。
車種専用取付キット
ナビが8インチなので、車種専用のオーディオパネルが付いている取付キットも必要になります。このキットの中には車種別ハーネスなども入っているので、ほとんどカプラーを挿していくだけで配線できます。
純正地デジアンテナ変換ケーブル
メーカーOPのナビ取付パッケージ付き車なので、純正で地デジアンテナが3列目の窓にプリントされています。
ナビ本体にもフィルムアンテナが付属されていますが、せっかく純正でスッキリ付いているので、今回はこの純正アンテナを利用します。パイオニアのナビと、純正の地デジアンテナの差込口の形状が違うため変換ケーブルが必要です。
純正は「GT13」と言う形状のカプラーなので、それをパイオニアナビの形状に変換するケーブルです。
全部で4本必要になります。
パネルの外し方
初めにナビ取付のために、オーディオパネル周辺を外していきます。
1.初めにナビ取付部上面の長方形のカバーを外します。
真上に引き上げるよりも少し手前に引く様にするとうまく外れます。
2.カバーを外したところにある真ん中のプラスネジを外します。
3.オーディオパネルを引っ張り取り外します。
エアコンの操作パネルも同時に外れます。画像のようにエアコンパネル横にもクリップがあるので注意しながら手前に引っ張ります。
裏側にハザード等のスイッチ、エアコン操作パネルのカプラーがあります。
4.オーディオ取付金具を取り外します。
上下のプラスネジ計4本を外すと手前に引き出せます。
金具についている黒いエアコンユニットもこの金具にねじ止めされているので同時に外れます。エアコンユニット裏側にカプラーが刺さっています。
5.助手席側上部の小物入れを取り外します。
蓋を開けたところの上側のプラスネジ2本を外し、手前に引っ張ると外れます。
6.助手席側Aピラーパネルを外します。
ウェザーストリップを外し、まっすぐ横に引っ張ると外れます。
7.Aピラー下のカバーを取り外します。
このカバーは引っ張っても外れませんでした。
ダッシュボードに爪で3個所止まっているのですが、その隙間から軸の細いマイナスドライバー等で、下の画像のように爪を押さえながら外していきます。
以上でナビ取付に必要なパネル外しは終わりです。
8インチ用パネルの準備
続いて今回取り付けるのは8インチのカーナビなので、車種専用取付キットに付属しているオーディオパネルを使うのですが、一部純正から取り外して再利用する部品があります。
左が専用のパネルで、右が純正パネル。画像ではエアコンパネルは外し、スイッチはすでに付け替えている状態です。
開口部の大きさが8インチナビに合うように大きくなっていますが、その他の形状、塗装などは純正同様でした。
エアコンパネルとスイッチは爪で止まっているだけなので、裏側から爪を外せば簡単に付け替え出来ます。
パネル裏面の樹脂の部品も同様に付け替えます。
左が専用パネル、右が純正パネルですが、純正パネルにはパネルの側面になるプラスチックの部品が付いているので、これを専用パネルに付け替えます。プラスネジ数か所でパネルと固定されています。
取付ブラケットを専用品に交換します。
エアコンユニットと、カーナビ本体を新しいブラケットに取り付けます。
左が純正、右が専用品です。比較してみるとカーナビを取り付けるネジ穴の位置が違うだけで、そのほかの形状は一緒でした。
エアコンユニットをブラケットに固定しているネジは、プラスではなく、星形のトルクスネジが使われていました。
各種カプラーの接続
今回は車種別取付キットを利用しているので、基本的には付属のケーブルのカプラーを繋いでいくだけの作業ですが、オーディオレス車の場合テープで巻かれて気づきにくい場所にある物もあるので場所も説明していきます。
20Pカプラー
スピーカーや常時電源、イルミネーション、ハンドルスイッチ等の配線が来ています。
場所は、ハザードスイッチに繋がるハーネスの根元にスポンジテープで巻かれています。
同じ位置にある小さいカプラーはリアモニター用のカプラーです。
オプションコネクター(12P)
車速、パキングブレーキ、バック信号やC27セレナではイグニッション電源もこのカプラーに来ています。
エアコンユニットに刺さっていたカプラーのすぐ根元側にビニールテープで巻かれています。
同じ場所に2種類のカプラーがありますが、12Pの大きい方のカプラーがオプションコネクターです。
取付キット同梱のハーネスでは、ここからイグニッション電源が取れるように配線されていました。
パーキング信号線の加工
上のオプションコネクターにパーキング信号が来ていますが、そのまま繋げば走行中にテレビが見れなくなります。なのでこの信号線を少し加工します。
画像はオプションコネクターに取付キット付属のハーネスを取り付けた物ですが、ここの若草色の配線がパーキング信号です。(画像では水色に見えます)
この線を切断して、ナビ側のアース線に配線コネクターで接続しておきます。
これで走行中でも、テレビやナビ操作が出来るようになります。
地デジアンテナ、ラジオアンテナ
純正地デジアンテナは4本ある四角い灰色のカプラーです。長方形の物がラジオアンテナです。
地デジアンテナは変換ケーブルを使用してナビと接続します。
灰色の方が車両側、黒がナビ側になります。
ラジオアンテナも同様に変換ケーブルを使用しますが、こちらの変換ケーブルは取り付けキットに付属していました。
GPSアンテナ
ナビ取付パッケージ付き車には純正でGPSアンテナがあり配線もされていますが、地デジ同様こちらも変換ケーブルが必要になります。
今回は、それほど手間も掛からず、ダッシュボード内に取り付けるためゴチャゴチャしないので、ナビ本体に付属のGPSアンテナを使用することにしました。
取り付ける場所は助手席側Aピラー下のカバーの内側になります。
上の画像はAピラーの三角窓越しに取った画像ですが、三角窓用デフロスターのダクトの上に張り付けました。
車内からだとこの位置です。
もっと奥の方に取り付けた方が電波的には良いとは思いますが、ダッシュボードを外すも面倒なので、手の届く範囲でこの位置になりました。
以上で取り付け作業は終了です。外したようにパネルを元に戻して完成。
ナビ取付パッケージについて
最後にC27セレナのナビ取付パッケージについて書いておきます。
基本的にはディーラーオプションのナビを取り付けるために使われる物です。
未装着車両との違いは、地デジアンテナ、GPSアンテナ、ステアリングスイッチ、フリップダウンモニター配線などが車両製造段階で純正ハーネスに組み込まれています。
そのほとんどは純正ではないナビでも使用できるので、自分でナビ装着される方でこれからセレナを買う人はぜひこのオプションを付けておきましょう。
地デジアンテナ
地デジアンテナは今回のように変換ケーブルを使用すればほとんどの機種で使えるかと思います。
車両側のカプラーはGT13と言う形状のカプラーが4本あります。
GPSアンテナ
こちらも地デジ同様変換ケーブルを使用すれば使えます。
カプラー形状はGT5です。
ステアリングスイッチ
ナビ取付パッケージを付けていなくてもステアリングスイッチは付いていますが、これはメーターパネルの画面を操作するものです。このオプションを付けるとこれとは別に音量、トラックを選択するボタンが追加されます。
配線は20Pカプラーの中に組み込まれています。
リアモニター配線
フリップダウンモニター取付用の配線が天井内に来ています。
パイオニアの場合は、フリップダウン取付キットを買えばここのカプラーに接続できるコネクターが付いていました。天井内の配線通しなしで取り付けできます。
ただ、ここに来ている配線は普通のアナログ線なので、高画質のモニターなどでは別途HDMIケーブルを配線した方が良いかも知れません。
まとめ
今回はC27型セレナにカロッツェリアサイバーナビAVIC-CL900を取り付ける記事でした。
専用の取付キットを使い説明書通りに取り付ければ簡単に装着することが出来ました。
C27セレナのバックカメラ取付、フリップダウン取付については、下の記事が参考になります。
ナビの取付の基本知識についてはこちら
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