FRPカートップボートに、アルミフラットバー製キールガードを自作し取り付けたので紹介します。
カートップボート等のトレーラーを使わないタイプのボートは、陸上での移動時に地面に置くとどうしても一番出っ張っているキール部分が地面と接触します。
コンクリートやアスファルトはFRPより硬いので、当然ボートの方がどんどん削れてしまいます。それを防ぐために、地面と接触する部分に保護材、キールガードを取り付けました。
ゴムボートでは元から保護材があるので削れる事はあまりないかも知れませんが、FRPなどの中途半端に硬い素材のボートでは直ぐにボロボロになってしまうので、標準装備にしてもいいくらい必須の装備です。材料も安く簡単に自作取付出来るので、購入後はすぐに取り付けましょう。
キールガードの取付位置
キールガードの目的は、地面と接触する部分の保護です。僕の場合、基本的に陸上ではトランサムにドーリーを取り付けて運搬しているので、その状態で地面と接触するバウ部分だけに取り付ける事にしました。
バウアイを現地のコンクリートに引っ掛けて洗う事もあるため、その部分から後ろに1mの長さのキールガードを取り付けます。
アルミフラットバーを曲げる
キールガードの材料は、ホームセンターで購入した長さ1m、幅12mm、厚み2mmのアルミフラットバーです。
僕のボートの場合、船首部分のキールが鋭く尖っているので、幅の広い物では左右が浮いてしまうのでなるべく細い物を購入しました。
まずはこのフラットバーを、キールの湾曲に合わせて曲げていきます。アルミなので手で簡単に曲がりますが、適当にやると中間部分が浮いてしまうので細かく調整していきます。
フラットバーの接着取付
ある程度船底の形状に合わせたら、フラットバーをシリコンコーキングで接着していきます。
シリコンコーキング材は固まるまで1日程度かかるので、その間に浮いてしまわないように固定しておく必要があります。今回僕は、数か所を瞬間接着剤を使い固定しました。画像にあるコーキング材が付いていない所が瞬間接着剤で貼り付けた部分です。
以前も同じようにキールガード取り付けたのですが、その時はテープで固定していました。この方法では、テープを張っている所のコーキングが拭き取れず、コーキングの乾燥後にカッターナイフで切り取ったりと手間がかかったので、瞬間接着材で固定してしまうのがおすすめです。
コーキングを拭き取り完成
瞬間接着剤がしっかり固まるまで待ってから、はみ出たコーキングの処理をして完成です。
今回はマスキングテープを使っていないので、ある程度ヘラや指先で掻き取った後に、パーツクリーナを吹き掛けてティッシュで拭き取りました。その時に瞬間接着剤を付けたコーキングが付いていない部分にも押し込んでおきます。
この最後の拭き取りですが、出来る限りキレイに拭き取ります。コーキング材の範囲を大きくしたり拭き残しが船底に残っていると、釣行後の洗浄の時に砂が張り付きやすくなります。
自作キールガード取付のまとめ
FRPカートップボートでは陸上でコンクリートやアスファルトなどの地面に接触する場面が多々あると思います。
カートップボートでは特に軽量化のためFRPの厚みが3mm程度と薄いモデルも多く、釣行のたびに削れてしまっては最悪穴が開く可能性もあります。何より傷を気にしながら優しく地面に置くのは、精神的にも体力的にも疲れます。
キールガードは自作すれば数百円と安価で取付も簡単なので、ボート購入後は真っ先に艤装しておきましょう。
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