ボート釣りに最適なアンカーは? アンカーの種類と比較

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アンカー(錨)の種類ごとの特徴や、ミニボートと相性のいいアンカーを紹介しています。

ボート釣りにおいてアンカーはとても重要な物のひとつです。法定備品にないっているように漂流を防ぐという安全面からももちろん重要ですが、もっとも使う機会が多いのは釣りをする時にポイントに留まるためです。餌釣り、特にコマセを使用した釣りではこれなしでは全く釣りになりません。

アンカーには様々な種類や大きさの物が販売されていますが、今回はこれまで僕が使用した物の比較や、ミニボート、ゴムボート、カートップボートに最適だと思われるアンカーを紹介します。

僕のボートは3.3mのカートップボートなので、使用感についてはそれを基準に書いています。

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アンカーが効く原理

アンカーを比較するためにまずはアンカーがなぜ効くのかについて書いておきます。

爪を食い込ます構造

様々な形、大きさのアンカーが販売されていますが、基本的な構造はどれも一緒で、海底の砂や泥、岩などに爪を引っ掛けその抵抗によって船を留める仕組みになっています。

このアンカーによる抵抗の力の事を把駐力(はちゅうりょく)と言います。

コンクリートブロックをロープに括り付けただけの簡易的なアンカーではその自重のみの海底との摩擦抵抗によってしか把駐力を得ることができませんが、市販されている金属の爪が付いたアンカーは海底に食い込んで把駐力を得るので、同じ重さでも桁違いの効果を発揮します。

ロープの長さと効き

アンカーを使うときにはロープの長さが非常に重要です。適切な長さがないロープではいくら高性能なアンカーでも全く効きません。

爪を海底に食い込ますと言う構造のため、水深と同程度の長さしかないロープでは、船が流れるとアンカーを海底から引き上げる方向に力が加わり、全く効かなくなります。

アンカーは海底となるべく平行に引いた方が効果が高くなり、そのためにはロープの長さを長く(一般的には水深の3倍)することが大切です。

ミニボートに適したアンカーとは?

ゴムボートやカートップボートでは、大きなボートと違いウインドラスなどの動力によってアンカーを巻き上げることは出来ません。基本的には自分の腕力のみで海底からの数十メートルを引き上げなくてはいけないので、出来るだけ軽く、短いロープで良く効くアンカーが向いています。

ミニボートに適しているアンカーとはどうのような物なのか書いていきます。

重さは3kg程度がおすすめ

経験では体力的には5kgが限界、できれば3kg程度の物が快適に引き上げれる重さでした。

引き上げるだけで言えば軽ければ軽いほどいいのですが、1kg、1.5kgというような極端に軽いアンカーは絶対的な把駐力が不足しているのと、しっかりと効かすためにはロープをかなり長くしなければいけません。

ロープを長くするとポイントにピッタリ止まることが難しく、また風向きが変わると大きくポイントからズレてしまいます。ロープの長さが短くて済むように、できる範囲で大きめのアンカーを使う方がいいでしょう。

海底を選ばない万能性

収納スペースの少ないミニボートでは、砂地用、岩礁用と、海底の質ごとにアンカーいくつも持っていくのは現実的ではありません。1つで様々な地形に対応できるようなアンカーを選択しましょう。

主に砂地用として作られているアンカーは、岩礁地帯でもそれなりには効きますが、岩場専用のアンカーの中には砂地では全く効かないものもあるので注意が必要です。

折りたたんでコンパクトに収納

アンカーはそれなりに大きいです。特に爪やストックと呼ばれる棒状の物が大きく張り出したタイプは、道具箱に入るような大きさではありません。しかしそのようなアンカーは折りたためる構造になっている物も多くあります。

立体的に嵩張るアンカーでも折りたためばペッチャンコに平たくなります。

頻繁にアンカリングする方であれば毎回折りたたむのは面倒なので折りたたむのは車に積むときくらいにしか使わないと思います。しかし、たまにしかアンカーを使わないという方は折りたためると普段は道具箱にしまっておけるので重要な項目でしょう。

アンカーの種類

上で書いたように、基本的にアンカーは海底に爪を食い込ませるような構造をしていますが、そのための形状は様々なものがあります。

その中でミニボートに使えそうな物で簡単に入手出来る物は以下の5種類があります。

  1. マッシュルームアンカー
  2. ダンフォース型アンカー
  3. フォールディングアンカー
  4. フィッシング(唐人)アンカー
  5. バーフッカー(根がかり)アンカー

それぞれに特徴があるので以下に詳細を書いていきます。

1. マッシュルームアンカー

ミニボートのアンカーと言えばまずはこれを思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか。僕が初めて買ったアンカーもこのタイプで、初釣行日の前日に適当に釣具屋で5kgの物を購入しました。

アンカーの中では欠点が多い

傘のような形状のため下す時も引き上げる時も水の抵抗が凄くかなり重いです。

また他のアンカーでは爪が海底に食い込むのですが、このアンカーでは全周に付いている傘の部分が海底に引っかかるようになっています。そのため海底への掛かりが浅く、効きはいまいちです。

ロープを結ぶ場所が1か所しかないため、根掛かりした場合に強く引いて細い紐を切り、反対側から引き上げる方法が取れないため、回収不能になる確率が高くなります。

穏やかな場所では使える

波風のある海には向きませんが、池や、海でも湾奥の穏やかで浅い場所では十分使えるレベルです。サイズもアンカーの中ではコンパクトです。ゴムボートの場合、鋭利な部分がないので、安心して使える所もポイントです。

2. ダンフォース型アンカー

プレジャーボートでは最も多くの船が使っていると思われるアンカーです。重さも1.5kgの小さな物から30kgを超えるような巨大な物まであり、流通量もかなり多いので値段も安いです。

砂地では最も良く効く

アンカー全体が爪(フリューク)のようになっているため、砂地では抜群の効果を発揮します。長めにロープを出せばダンフォースの1.5kgの方がマッシュルームの5kgより良く効きます。

面積が大きいので、落下時に他のアンカーよりも若干ですが沈下速度が遅いです。

角度が大切

このアンカーではロープを繋げるところの棒状の部分が可動するようになっていますが、フリューク(爪)とその角度が35度を超えるとどんなに海底と並行に引いても中々爪が食い込まずに効きが悪くなってしまいます。

様々なメーカーからこのアンカーが販売されていますが、中にはここの角度が40度以上ある粗悪品もあるので、購入される場合は角度が調整できるタイプの物がおすすめです。

岩場には少し不向き

砂地には最適ですが、岩場の場合は岩に上手い事引っかからずに、ズルズルと引きずられてしまう事がたまにあります。ただ、どの様なアンカーでも岩場の場合は全く効かないと言うことはなく、ほとんどの場合数メートル引きずられた後に岩に引っかかりしっかりと効きます。

ロープが絡まる

可動式の構造のため海底への落ち方次第では爪と爪の狭い隙間にロープが挟まって全く効かなくなる事がたまにあります。

特に、アンカーの頭にロープを結び細い紐で本来の位置に縛る繋げ方では、裏返しに海底に落ちるとかなりの確率でアンカーが効かなくなります。

安い、良く効く、コンパクト

ロープがたまに絡まるという所以外、特に欠点が見当たらず、ほかのアンカーと比べてもお勧めできるアンカーです。3.5kgの物を使用していましたが、もう一つサイズを落としても十分効きそうな感じでした。

3. フォールディングアンカー

フォールディング(折りたたみ)と言う名前からわかるように、折りたたんでコンパクトになるように設計されたアンカーです。

とってもコンパクト

このアンカーの一番の特徴は、名前通り折りたたんでとても小さくなることです。

他のアンカーでも折りたためる物は多くありますが、これはアンカー全体でコンパクトになるように設計されているため隙間なく折りたたむことが出来ます。

また、折りたたんだ状態や展開した状態を保持できるようにロック機構もついています。

砂地には向かない

肝心のアンカーとしての性能では砂地の場合は残念ながらほとんど効きません。上で書いたマッシュルームアンカーよりも効かないかもしれません。

見た感じ4本爪で効きそうな形状をしているのですが、実は砂には全く食い込まず、海底を数センチ引っ搔いてズルズルと走錨してしまいます。

岩場にはよく掛かる

4本爪は岩礁地帯にはとても良く効くアンカーになります。落とした瞬間に掛かり、すぐに効きます。

普段は使わない人の携行用におすすめ

アンカーの性能は決して良いものではありません。

4.5kgの物を使いましたが、少し風が吹くどんなにロープを長く出してもすぐに流されます。

しかし折りたたみ機構など携帯性では一番優れたアンカーです。

頻繁に使う人には不向きですが、非常用にボートに積んでおくという用途ならこのフォールディングアンカーがおすすめです。

4. フィッシング(唐人)アンカー

フィッシングアンカー、フィッシャーマンズアンカー、FSアンカー、唐人アンカーなどと呼ばれているアンカーです。プレジャーボートや遊漁船、漁船でも多く使われています。

砂でも岩でも良く効く

このフィッシングアンカーはどのような海底でもとても良く効きます。

ダンフォース程ではありませんが、砂地でも良く効き、岩場でもすぐ掛かる海底を選ばないオールラウンドな性能が特徴です。

ちょっと嵩張る

いかにも「イカリ」といった感じの形状なので、大きく張り出したストック(横棒)や爪があるため他の種類の同じ重さの物よりは嵩張ります。

ストック(横棒)が折りたためるようになっていますが、折りたたみ時、使用時ともに他のアンカーよりは大きめです。

アンカーの性能は抜群

上で書いたようにどのような海底でも良く効くアンカーなので、アンカーとしては使い勝手のいいものです。

ダンフォースのように可動部分がないためロープが絡まるような欠点もありません。

他のタイプよりも少し大きめなので、そこが許容できるのなら一番お勧めできるアンカーです。

ダンフォースと同じで3.5kgの物を使っていますが、強風でも全く問題なく効きます。

5. バーフッカー(根掛かり)アンカー

上記の4種類とは少しタイプの異なるアンカーで、法定備品のアンカーとしては認められていません。

岩場専用アンカー

このアンカーはフォールディングアンカーと形状が似ていますが、爪の部分が極端に細く長い棒で出来ています。これが岩の隙間に入り込んで引っ掛かる仕組みです。

ただの細い棒なので、砂地では海底に食い込んでもそのまま引きずられることもあり、岩礁以外ではあまり効きません。

岩場用としては最強の性能を誇るアンカーですが、ガッチリと効きすぎて抜けなくなることがあります。その時は強く引けば、爪が変形して引き抜く事が出来ます。爪が細いので変形しても手で曲げて再使用できます。

折りたためず嵩張る

このアンカーは折りたたみは出来ず、収納時もこのままのサイズです。細い爪が四方に大きく開いた形状なのでかなり嵩張ります。

ミニボートには不向き

収納サイズも大きく、岩場専用なのでもう一つ砂地用のアンカーが必要になると思います。余程理由がない限りはおすすめできません。

根掛かりした場合、爪を変形させるには強い力で引かなくてはならないのですが、ミニボートでこれをやると船が大きく傾き危険です。ミニボートでは爪が曲がるメリットはありません。

まとめ

今回はミニボートに使えそうなアンカーを5つ紹介しました。

バーフッカーアンカー以外は実際に使いましたが、個人的には場所を選ばず使えるフィッシャーマンズアンカーが特におすすめです。

少しだけ嵩張りますが、本格的に掛かり釣りをするならこのくらいのスペースはアンカーのために使ってあげてください。

コンパクト派ならダンフォースアンカーが値段も安くいいと思います。さらにコンパクトになるフォールディングアンカーもありますが、効きを期待すると僕のように後悔します。

波風が穏やかな浅場ならマッシュルームアンカーも使いやすいです。

材質についてはステンレス製でなくても、亜鉛ドブ漬けの物で十分です。数年程度では錆びることはありません。根掛かりによって失うこともある消耗品だと思って安いものを買う方がいいでしょう。

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